グローバル・スポーツ・エコシステムの国際連携プラットフォーム「GSEI」を始動
9月22日にニューヨークでキックオフ会合を開催
近年、スポーツを取り巻く課題は、スポーツインテグリティ、スポーツデータ・権利の保護、国境を越えて利用されるスポーツの価値の適切な保護と持続可能な還元など、競技や国境を越えて複雑化するとともに、多くのスポーツに共通する課題となっています。 こうした課題に対応するためには、個々の国や競技、組織の枠を越えて、グローバルなスポーツエコシステムに属する様々な関係者が知見や経験を共有し、連携していくことが重要です。
このような背景のもと、国際的なスポーツ団体、プロスポーツリーグ、国際機関、法執行機関、専門家のほか様々な関係者が、グローバルなスポーツエコシステムが直面する共通課題について共有・議論し、将来の具体的な連携につなげる国際プラットフォームとして、Global Sports Ecosystem Initiative (GSEI) が正式に始動しました。
GSEIという名称には、スポーツを、選手、スポーツ団体、リーグ、行政・国際機関、法執行機関、企業、専門家等が相互につながる一つのエコシステムとして捉え、その持続的な発展に向けて、国境や大陸の垣根を越えた対話、知見・経験の共有、連携等を生み出していくという理念を込めています。
一般財団法人スポーツエコシステム推進協議会 (C-SEP) は、事務局として、GSEIの活動を支援します。
その最初の取組として、2026年9月22日、米国ニューヨークにおいて、GSEIのキックオフ会合を開催しました。
今回のキックオフ会合には、欧州評議会 (CoE)、国際バスケットボール連盟 (FIBA)、南米サッカー連盟 (CONMEBOL)、フランスプロサッカーリーグ (LFP)、国際テニス・インテグリティー・エージェンシー (ITIA)及び国際刑事警察機構 (INTERPOL)をはじめとする世界各国のスポーツ団体、 プロスポーツリーグ、国際機関、法執行機関等から、9カ国・地域 (日本、米国、フランス、スイス、イギリス、オーストリア、パラグアイ、オーストラリア、香港)20団体・機関等に所属する各担当者が参加しました。 なお、国際サッカー連盟 (FIFA)、連邦捜査局 (FBI)、スポーツ・インテグリティ・オーストラリア (SIA)及び国連薬物犯罪事務所 (UNODC)が、オブザーバーとして参加しました。
キックオフ会合では、主に以下のテーマについて議論しました。
・テクノロジーの発展に伴うスポーツインテグリティの確保 (試合等の不正操作、選手に対する誹謗中傷等のリスクへの対策を含む)
・選手のギャンブル依存症の予防及び対策
・スポーツデータのガバナンス及び権利保護
・国境を越えて利用されるスポーツの価値の保護と持続可能な還元
また、各地域・競技における経験や課題を共有し、これらの課題について今後も継続的に国際的な議論を行い、具体的な連携につなげていく必要性について意見交換を行いました。 参加者はまた、スポーツのインテグリティの保護及びスポーツ競技の不正操作への対抗に関する国際協力に対して、欧州評議会のマコリン条約が重要な貢献をしていることを認識しました。
GSEIは、世界各地域・競技の関係者とともに、個々の立場・利害の違いを尊重しつつ、知見や経験を横断的につなぎ、共通課題を特定するとともに、今後取り組むべきテーマや具体的な連携の可能性について検討していきます。 このような対話や連携を通じて、国境や組織の枠を超えたグローバルなスポーツエコシステムの形成と、スポーツ全体の価値の向上及び持続的な発展に貢献することを目指します。
GSEI Founder
稲垣 弘則
一般財団法人スポーツエコシステム推進協議会 代表理事 / 弁護士
